66%ブランドの2つの公式

66%というブランドを立ち上げるにあたり、2つのキーとなる数字があります。

  • 66%の法則

  • 直径38mmの法則(実用限界最小サイズ)

この二つの数字はヨーヨーに落とし込むときは近似値となりますが前回のエントリーで述べたとおり1mmの違いはフルサイズのヨーヨーに比べると大きな差として現れます。

ではなぜ001のバラクーダに38mmではなく直径が約37mmになる66%を適用したのかを今回は説明していきたいと思います。

いきなりですが、66%のバラクーダはモデルナンバーとしては001で、最初のモデルとして計画されていましたが、試作の順番としては2番目でした。

実は38mmのバイメタルヨーヨーを先に試作し、小さいヨーヨーの性能を確かめていました。世界大会の時にサンプルとして持ち込んだ機種も38mmのものでバラクーダは世界大会後の試作となっています。

もともと66%というブランドは全部のヨーヨーを38mmの統一規格サイズにして展開をするというコンセプトも考えていました。

しかし、アルミニウムヨーヨーのミニ化は外観を保ったまま行うと重さが軽くなりすぎるため、アルミニウム素材ではなく、ステンレスを採用することにしました。

早速38mm直径で縮小をしたステンレスバラクーダを図面を元に設計したところ、直径が38mmなのに重量が76gというモンスターヨーヨーが出来上がってしまいました。

アルミの比重  約2.8
ステンレスの比重 約7.9

という違いがあり、2.8倍の比重を38mm縮尺に落としてもオリジナルよりも重くなってしまうという事態が発生してしまいます。

ここでブランド立ち上げのときのコンセプトをもう一度見直し、どのようなブランドにしていくのかの芯を定めていくことを迫られます。

完全なミニチュアモデルとして実際の設計図から縮小をして落とし込めれば、理想的ですが、素材、ベアリングサイズの違いや使いやすさを考えていくと、どこかディフォルメを施していく必要があります。

ここで若い頃ミニカーの営業をしていたり、セナ財団公認チョロQの制作に関わったときの経験が生きてきます。

ミニカーや特にチョロQはわかりやすいですが、現実にあるものの図面からそのまま縮小しても時にその”物の持つ雰囲気”が損なわれてしまい、似顔絵のように特徴を捉えて、省けるところと省いてしまってはいけないところをきちんと見極めることが大切になってきます。

66%というヨーヨーブランドは38mm直径のラインナップと、66%縮小の2つのコンセプトを第一弾では取り入れ、それぞれの機種で展開することに決定しました。

  • 直径、幅を66%縮小にコダワリ、外観を似せつつ、中の肉抜きをした66%シリーズ
  • 38mmという統一規格に当てはめるために元のヨーヨーを参考にしつつ、大胆にディフォルメを施した38mmシリーズ

単純に図面からの縮小ではなく、66%感を出すために、ヨーヨーを0からリデザインする必要があり、度重なる図面の引き直し、試作を繰り返し、形になっていきました。

バラクーダ66%は38mmで作ると重さが重くなり、38mmをキープして軽くするために肉薄にするとただの薄いヨーヨーが出来上がり、ヨーヨーの個性がなくなるという問題が出てきたため、ブランドのもう一つの法則、66%縮小を使うことで、小さいヨーヨーの使いやすさを損なわずに、元の雰囲気も出していくというモデルに仕上がっています。

38mmは規格として定めた数字ですが、ステンレスのように比重の重い材料を使うと、バイメタルではない限りは設計の自由度が極端に落ちるということがわかりました。

それでは先に試作をして38mmの法則を取り入れた機種というのは?

そう、それこそがダンカンを感激させ、すぐにやろう!と二つ返事でプロジェクト採用が決まったこの機種になります。

haymaker_eyecatch

世界大会で発売したヘイメーカーです。

直径38mmが実用最小サイズというルールに基づき、直径を決め、そこから大胆にディフォルメを施し、バイメタルでオーガニック形状であるという特徴を抑えつつ、使いやすさも残した機種がヘイメーカー66です。%が無いのは66%法則ではなく38mm法則で設計されたからです。(66%ブランドの中ではありますが)。

直径38mmのバイメタルが持つ不思議なプレイ感覚をぜひ味わってください!ズッシリまわるバラクーダに比べるとヘイメーカーの軽快さが再現されています。

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